最高裁判所第一小法廷
わいせつ書籍国外販売目的所持と刑法 175 条 2 項
最判 昭和52年12月22日 ・ 刑集31巻7号1176頁
- 裁判年月日
- 1977-12-22
- 出典
- 刑集31巻7号1176頁
事案の概要
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被告人がわいせつな写真原版を米国 (アメリカ) で販売しようとし、その目的で原版 を日本国内に所持し、商社員に預けて米国に持ち出させようとした事案。最高裁第一 小法廷は、刑法 175 条 (改正前) の「販売の目的」 (現 175 条 2 項「有償で頒布する 目的」) は、日本国内における健全な性風俗の維持という同条の保護法益に照らし、 日本国内で販売・頒布する目的に限定され、専ら日本国外で販売する目的は含まれない と判断した。日本国内におけるわいせつ表現の流通防止が本条の保護目的であり、 国外での流通は本条の保護法益との関連性が薄いという立法趣旨から、客観面の所持 行為と主観面の目的の両方について「国内」 性を要求する整理。司法試験対策で わいせつ物頒布罪 (175 条) の主観的要件 (販売目的・有償頒布目的) の地理的射程 の代表判例。
関連条文
関連論点
- 刑法各論