〔第29問〕(配点:2)

不法行為に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.29])

ア.不法行為による損害賠償債務は、加害者が被害者から請求を受けた時から遅滞に陥る。

イ.不法行為による損害賠償の請求権は、不法行為の時から20年間行使しないときは、時効によって消滅する。

ウ.名誉感情を侵害された場合、被害者は、これを理由として、名誉感情を回復するのに適当な処分を請求することができない。

エ.胎児Aの父が不法行為により死亡した場合、Aの母は、Aが生まれる前であっても、Aの代理人として、加害者に対し、Aの固有の慰謝料を請求することができる。

オ.Aの不法行為に対し、Bが第三者Cの権利を防衛するためAに加害行為をしたときは、それがやむを得ないものであったとしても、BはAに対し損害賠償責任を負う。