〔第5問〕(配点:2)

時効の援用に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。(解答欄は、[No.5])

ア.後順位抵当権者は、先順位抵当権の被担保債権の消滅時効を援用することができる。

イ.Aから甲土地上の建物を賃借しているBは、Aが取得時効に必要な期間、甲土地を占有している場合であっても、甲土地のAの取得時効を援用することができない。

ウ.甲土地に抵当権が設定されてその旨の登記がされた後、甲土地を譲り受けた者は、その抵当権の被担保債権の消滅時効を援用することができる。

エ.詐害行為取消権を行使された受益者は、取消債権者の被保全債権の消滅時効を援用することができる。

オ.主たる債務者が時効の利益を放棄した場合、保証人は主たる債務の消滅時効を援用することができない。