〔第28問〕(配点:2)
Aが長期出張で不在中に,Aの居宅の生け垣の一部が強風により倒壊した。その後,Aの居宅の隣地に居宅を有するBがAのために義務なく行った行為に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[№28])
ア.Bが自ら生け垣を修理した場合には,Bは,Aに対し,その修理に対する報酬の支払を請求することはできない。
イ.Bが造園業者に依頼して生け垣の修理をさせた場合には,Bは,Aに対し,造園業者へ未払の請負代金を支払うよう請求することはできない。
ウ.Bが自ら生け垣を修理した後,台風により生け垣全体が倒壊した場合において,生け垣の修理がAの意思に反していたときは,Bは,Aに対し,その修理に要した費用の支払を請求することはできない。
エ.Bが自ら生け垣の修理を始めたが,途中で放置したために生け垣全体が枯れてしまった場合には,Aは,Bに対し,生け垣が枯れた分の損害の賠償を請求することはできない。
オ.Bが,Aの居宅の防犯だけでなくBの居宅の防犯も目的として自ら生け垣を修理した場合には,Bは,Aに対し,その修理に要した費用の支払を請求することはできない。
№28