〔第2問〕(配点:2)
Aがその財産の管理人を置かないで行方不明となったことから,家庭裁判所は,Bを不在者Aの財産の管理人として選任した。この事例に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[№2])
ア.Aが甲土地を所有している場合,BがAを代理して甲土地をCに売却するためには,家庭裁判所の許可を得る必要がある。
イ.Aが所有する現金が発見された場合,BがAを代理してその現金をD銀行のA名義普通預金口座に預け入れるためには,家庭裁判所の許可を得る必要はない。
ウ.AがEに対して借入金債務を負っており,その債務が弁済期にある場合,BがAのためにEに対しその債務の弁済をするためには,家庭裁判所の許可を得る必要はない。
エ.Aが被相続人Fの共同相続人の一人である場合,BがAを代理してFの他の共同相続人との間でFの遺産について協議による遺産分割をするためには,家庭裁判所の許可を得る必要はない。
オ.Aに子Gがいる場合,BがAを代理してGに対し結婚資金を贈与するためには,家庭裁判所の許可を得る必要はない。
№2