最高裁判所第三小法廷
戸別訪問禁止合憲判決
最判 昭和56年7月21日 ・ 刑集35巻5号568頁
公選法 138 条 + 憲法 21 条適合性 + 伊藤正己補足意見
- 裁判年月日
- 1981-07-21
- 事件番号
- 昭和55(あ)1472
- 出典
- 刑集35巻5号568頁
事案の概要
公職選挙法 138 条 (戸別訪問の禁止) ・239 条 3 号の各規定が憲法前文・15 条・21 条・ 14 条に違反するかが争われた事案。 最高裁第三小法廷は 上告棄却。 法廷意見はごく短く、 各規定が合憲であることは大法廷判決 (昭 44.4.23・刑集 23 巻 4 号 235 頁) の趣旨に徴し明らかであるとして、 最二小判昭 56.6.15 を参照するにとどまる。 本判決の法廷意見に「合理的関連性」 の枠組みや「明白かつ現在の危険」 への言及は無い (= 判決全文を確認済。 その枠組みは最二小判昭 56.6.15 のもの)。本判決が引かれるのは主として 伊藤正己裁判官の補足意見のためで、 補足意見は従来の合憲論の理由付けが説得力を欠くと指摘したうえで、 戸別訪問の禁止を意見表明そのものの制約ではなく 「時・所・方法」 の規制 として位置づける私見を展開する。