〔第10問〕(配点:2)
公務員職権濫用罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものはどれか。(解答欄は,[№19])
№19
1.公務員職権濫用罪の成立には,必ずしも職権行使の相手方の意思に直接働きかけ,それを制圧することまで要しない。
2.公務員職権濫用罪の成立には,必ずしも公務員の不法な行為が職務としてなされることまで要しない。
3.公務員職権濫用罪にいう「職権」は,必ずしも法律上の強制力を伴うことまで要しない。
4.公務員職権濫用罪にいう「職権」は,職権行使の相手方に対し,必ずしも法律上又は事実上の負担や不利益を生ぜしめるに足りる特別の職務権限であることまで要しない。
5.公務員職権濫用罪にいう「権利の行使を妨害した」の「権利」は,必ずしも法律に明記されたものであることを要しない。